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2007.12.14
Ⅱ-1、ダンシステム―温床(半澤式蓄熱床暖房)技術

私は設備屋時代、1978年に温床(半澤式蓄熱床暖房)システムを開発しました。1980年、自宅を、当時としては比較的断熱性能を確保し易かった2×6工法で建築しました。勿論、温床システムも自分の手で設備しました。その後、1984年に1級建築士資格を取得。これを契機に、1987年、ダンハウス㈱を設立、ほぼ20年に亘り安全断熱技術、省エネルギー技術、温熱環境の向上に努めてまいりました。どの技術も、御客様よりお預かりした現場を研究室、実験室替りに拝借させていただき、そこから学び、研究、検証して産まれた、私にとってかけがえのないものです。

過去70棟程の住宅を引き渡しましたが、その全てのダンハウスオーナー(御客様)から、新しい住宅技術開発への好意的な協力をいただきました。その事を考えますと、これらの技術は私の独自開発というより、オーナーとの共同開発といった方が適切かもしれません。

実績ほぼ30年を経過した、安全、安価な経済的暖房システムです。この暖房システムの最大の特徴は、床の下地のコンクリートに熱を蓄えるというところにあります。1時間程度の運転で床表面温度が23℃ほどになります。そして、この熱が輻射熱として室内に放射され暖をとることになります。

その性能は、断熱装備により異なりますが、湘南地域における検証によると、最高のもので1日中屋内温度は20℃強でほぼ一定、湿度は40%でほぼ一定の性能を現します。又、通常の断熱装備の下でも、室温は18℃~23℃、湿度は35~40%と優れた性能を現します。

一般的な暖房の空気を対流により暖めるという方式とは全く異にするものです。そして、この温湿度環境が実現する事で、木構造にとって最大の敵である躯体内結露を防止できます。

設備のイニシャルコストは、施工面積30坪まで、40万円~50万円

ランニングコストは、運転時間により、毎日1時間程度の運転の場合、ガス代は月に5,000円程度、毎日2時間程度運転の場合は、10,000円程度です。実際の生活では、多くの御客様は手動により運転しているようです。その場合、日並みが良ければ運転しない日もありますので、節約により、ランニングコストを下げることも可能です。

システムの応用により非常に安価な設備費で、ご家庭で岩盤浴も楽しめます。このシステムは、1持間程度で畳1畳分の表面温度が40℃強になり、2時間以上持続する性能を持ちます。1時間の運転にかかるガス代は100円~150円程度です。

冬季の温熱環境が頭寒足熱型になりますので、冷え性の方、ノボセ性の方が同じ室内で快適に過ごせます。

屋内配管設備としては、過去30年ほどのの実績として、メンテナンスコストがかかったという報告は上がっておりません。。

同じく、過去30年ほどの実績として、リフォームコストかかったという報告も上がっておりません。

この記事のカテゴリ:温暖化対策住宅
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