我が国の住宅に断熱材を採用し始めておよそ40年が経ちます。そしてこの40年間というもの、木造建築の現場の技術者達にとっては躯体内結露との戦いでした。その戦いはただ今現在も続いています。
ダンハウスの家つくりにおいては、この躯体結露に対する対処に独自な進化が見られます。
その要旨は躯体に換気性を持たせる事と考えてています。つまり、土台、柱、梁等を外気に晒すという事です。これは,かつての我が国の木造建築物から学んだものです。寺社建築、古民家、商家、公共建築物等何百年も使い続けられているという実績を持つ我が国の木造建築物はいまだに多く見る事ができます。
何故、こんなにも長く使い続けていられるのか? 今、住宅を建てる人たちは(施主、設計者も含めて)この事実に気付かないか、又は現在建てられている木造建築物とは別個のものと捉えているのではないかという気がしてなりません。
確かにかつての住宅は冬は隙間風で寒く、材料も現在では手に入らないようなものがつかわれていたと思われます。しかし、何故、隙間風?と考えあぐねてみますと、そうなんです。構造体(柱や梁等)を換気しないと建物が腐ってしまっていたんです。長持ちしなかったんです。昔の暮らしの中で、建物は非常に高価で余程の権力者か金持ちしか建てられませんでした。ましてや何度藻建て替えるなんていうことは考えられなかったのです。当然棟梁達の力量は、長持ちするものを作る事で測られたのではないかと考えられます。
ダンハウスの家つくりではこの事実に目を向け、創業以来23年間、安全断熱の技術開発を心がけ、只今では、その完成形に近い技術をもって省エネルギーな家つくりをしています。
壁内湿気抜き換気孔
外気側通気構造
壁内断熱材 ア100mmロックウール
室内側壁ベイパーバリヤーと室内側壁通気層(配線・配管スペース兼用)