“おんどる生活”-屋内温熱環境の実態
ダンハウス㈱の逗子事務所には”おんどる”が装備されていますので、冬季の間はいつでもその暖かさを体験できます。
また、事務所建物は、築40年程の平屋の木造建物に”おんどる再生”を施して、温熱環境データーを実測できるようになっています。
事務所”おんどる再生”仕様
・木造平屋建て:床面積30坪
・床断熱 +”おんどる”形態 ①50mmポリスチレンフォーム+60m蓄熱モルタル層
②8mm熱反射断熱シート+40mm蓄熱砂層
③8mm熱反射断熱シート+40mm蓄熱空気層
・壁断熱 真壁工法 柱間に8mm熱反射断熱シート
・天井断熱 8mm熱反射断熱シート+100mmロックウール
・開口部 既存アルミ1重ガラスサッシ(10%)、木製3重ガラス断熱サッシ(60%)、アルミ2
重ガラス断熱サッシ(30%)
・”おんどる”給湯器: ガス給湯器(能力15,000kcal/h) 24時間タイマー運転
運転時間を設定する事により温熱環境を確保
・温湿度測定器: アナログ式温度・湿度記録計
1回の運転を30分又は60分とし、1日合計運転を1時間から3時間に設定。
・一般の生活空間との違い
生活による湿気の発生がない。生活による熱補給がない。
12月30日~31日の 屋内温度・湿度 温熱環境データー
30日10:00~31日10:00までの24時間温度湿度測定グラフ
サンプリングポイント ・外気温湿度 ・床表面温湿度 ・床上50cm温湿度
温度グラフ
赤色のグラフは、おんどる床表面の温度です。1日に30分運転を6回、3時間運転です。グラフが波打っていますが、ほぼラインの底の時間に運転ONに設定してあります。22℃から24℃の間で推移しているのがわかります。
緑色のグラフは、床上50cmの高さの屋内温度を表しています。ほぼ20℃のライン上で推移しています。
青色のグラフは、外気温度です。この日の最高温度は12℃、最低温度は7.5℃でした。
屋内の温度分布を比較してもらうと頭寒,足熱の環境になってる事がお分かりになると思います。
また、”おんどる”の大きな特徴のひとつである、屋内温度がほぼ一定に保たれている事もグラフから読みとれると思います。
しかも、1フロアー全てが同じ環境となり、いわゆるヒートショックを防ぎます。
湿度グラフ
赤色のグラフは、床表面の湿度です。
緑色のグラフは、床上50cmの屋内湿度です。
青色のグラフは、外気の湿度です。
このグラフに見られるように、屋内湿度がほぼ一定である事は”おんどる”の持つ特徴の一つでもあります。このデーターではそれぞれ32%、36%と、24時間ほぼ一定になることを表しています。
この数値は住宅の場合ですとほぼ40%になります。
2009,12,31~2010,1,1の屋内温度・湿度 温熱環境データー
12/31 10:00~1/1 11:00 までの24時間屋内温度・湿度測定グラフ
計測条件は同様です。
温度グラフ
この日の外気温度は最低ー1℃を記録しました。ちなみに前日の最低は6.5℃でした。
室温は、前日と同条件のおんどる運転で17.8℃~21.8℃と若干外気温度の影響を受けました。
床表面温度も19.7℃~25.3℃と室温と同様に低い外気の影響を受けています。
湿度グラフ
屋内の湿度は、温度と異なり外気条件の影響はほとんど受けていません。