屋根の下地となる野地板(屋根構造用合板)を張って後、アスファルトフェルトを屋根防水下地として張ります(屋根防水下地は2重張り)。ここまで工程が進んで初めて建物の雨仕舞いができます。それまでの雨仕舞はブルーシート等でしのぎます。
屋根防水下地が張れて構造材が雨に晒される心配をなくした後、庇が取り合う外壁の下地を屋根工事に先行して納めます。屋根が葺き上がるまで非常に時間がかりますが、断熱と熱反射、構造材を取り巻く換気環境を構築するために必要な作業手順となります。
一般的に多く採用されている様な屋根構造(又はデザイン)ですと、上棟した次の日には野地合板,破風が張られ、2日目以降2~3日には屋根仕上げ材が葺き上がります。
次は、外壁の構造を構成する間柱、窓を取り付ける為の開口、構造用合板をSE構造の規定に従って施工します。
なお、本現場では窓にアルミ2重ガラスサッシを採用しました。通常のアルミサッシの納まりですと外壁からサッシ本体が飛び出る形となりますが、サッシが飛び出ないで逆に外壁面より引っ込むよう設計しています。これもまた手間のかかる要因となります。
外壁、庇先行工事
屋根防水紙を更にもう一重張ります。