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2007.12.19
Ⅳ-3、ダンシステム―構造・躯体換気(冬季の場合)

図は、冬季における、ダンシステムを装備した建物の、屋内空気環境及び躯体内部の換気状況を表した概念図です。

屋内では、温床による輻射熱や生活で発生する熱が、熱反射断熱シートにより屋内に反射され熱の損失を防ぎます。と同時に屋内から屋外への熱の伝導を妨げます。

土台の外気取り入れ口や軒天換気口から取り入れた外気は、外壁面、屋根面の躯体内部側全体を換気しながら棟や妻壁、軒から排出されます。

冬季の外気の湿度は、外気温や気圧配置の影響で常に変化しています。晴れた日の日中で20%程度、夜間から早朝で50%程度です。曇りや雨模様の日には、明方で80~90%程度になります。

当然、構造躯体にもその湿気は浸入します。壁を半密閉状態にしますと、その湿気が抜けきらず、カビの発生の原因ともなります。

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冬季における外壁をはさむ換気環境の断面詳細図です

赤のラインは熱反射断熱シートで、そのシートで遮られた両側の空気が換気環境にあることがお解かりになると思います。柱や間柱材は、断熱材であり、調湿材であると考えます。但し、外気温が低い地域の場合には、柱表面にもベイパーバリヤーは必要と思われます。このシステムの有効な外気温の目安は-5℃程度までとお考え下さい。

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この記事のカテゴリ:温暖化対策住宅
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