生活での温暖化対策の取り組みの一つにゼロエネルギーシステムの開発等がよく知られています。しかし、疑問に思われるのは、個々の家庭の少々のエネルギーを節約する為の機械システムに多大な費用がかかるという矛盾です。システムによっては、イニシャルコストが、その設備の償却期間内に節約できる燃料費を上回るという、笑い話?のようなものもあるそうです。又、CO2の発生の総量の抑制という観点からも、生活の中で削減できる量と、そのシステムを作ることで発生する量とのバランスは如何になっているのか、考えさせられる事でもあります。
”RIMCL100住宅”はその疑問への答えとして開発されました。
その開発の根本は、住宅を長く使い続けることで(できれば100年以上)、その生産過程で発生するCO2を抑制できるという考え方にあります。
つまり、30数年で建て替えを余儀なくされている現今の住宅の寿命を、100年耐久とする事で単純に計算すると、CO2の発生は1/2になると考えます。
しかもこの事は、消費者にとっても、国家財政にとっても大変なメリットがあります。30年資産が100年資産となるわけですから、住宅の資産価値が上がり、住宅への消費が他の消費に振り向けられる事になります。
そしてもう一つ大事な事は、住宅を長く使う為には、快適で省コストな住環境を伴っていなければならないという事です。
”RIMCL100住宅”には、快適な住環境を得る為のシステムにかかる費用が、ランニングコスト・メンテナンスコスト・イニシャルコストのどれをとっても安価であるというメリットがあります。仮にこのコストが、同じ快適環境を持つ住宅の1/2とすると、生産と生活を併せてCO2の発生を1/2に抑制する事ができると考えています。
地球環境の激変。一つの国が海面下に埋没してしまうというような状況が目の前に見えている現在です。生活で発生するCO2の抑制は希求されています。このような社会環境下、”RIMCL100住宅”は、CO2の発生を抑制し、しかも消費者のメリットにも繋がる、これからの住宅の在り方を示唆するものと考えいます。