住宅の暖房設備として広く知られるようになったものに”床暖房”があります。元もとは、一般の住宅ではあまり見られなかった暖房方式で、36~7年ほど以前に”床暖房”として某ガス会社から売り出された簡易式パネル床暖房が最初であったように記憶しています。余談ですが、日本に床暖房協会なるものが設立されたのもこの頃だったと何かの文献で読んだ事があります。
さて、某国で発達した暖房設備としての”オンドル(温突)”はよく知られていますが、これはまさに床暖房の原型といえるものだと思います。給湯器等がない時代から暖炉等の廃熱を利用して床を温め、暖をとっていたのです。
その後、給湯機器の発達から、熱源を重油やガス、電気等に求めた”床暖房”が発達しました。現代においては、古来の”オンドル”の発達した地域でも、この新しいエネルギーによる”床暖房”を”オンドル”と呼んで、マンション等住宅に設備しているようです。
ダンハウスにおける”おんどる”は、某ガス会社が商品化した”パネル式床暖房”の出現とほぼ時を同じくして、施主による協力理解のもと、実際の住宅新築現場において開発実験が開始され始めました。(35年ほど前自宅を建築したのですが、灯油ボイラーを熱源に採用した現在の”おんどる”の元となる”蓄熱式床暖房システム”はいまだに現在のものと遜色なく稼働しています。)
その後システムが確立されるに従い、”パネル式床暖房”との違いを明確にするため”蓄熱式床暖房”と呼称するようになり、最近になって、より語感としてイメージやすい”おんどる”と呼ぶようになりました。
この”おんどるシステム”の技術は、ダンハウスの家つくりの根幹となる技術です。ここから独自の断熱工法・遮熱工法が開発され、設計手法が確立されました。その多大なメリットは本社ホームページでご確認いただくとして、施工手順を現場写真でご覧下さい。
1階土間 防湿ポリフィルム敷き、スタイロフォーム(断熱材)敷き
1階土間 熱反射シート敷き、ワイヤーメッシュ敷き、パイピング
1階土間 蓄熱モルタル打設(モルタル表面に床仕上げ材直張り)